悠々blog

アイドルとかについて

Maison book girl 『bath room』

4人組アイドルグループ、Maison book girlの1stアルバム。

 

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現代音楽とアイドルポップスが組み合わさったような奇妙な音楽である。

 

アコースティックギター、ピアノ、ストリングス、マリンバ、ドラム等の音が生み出す変拍子のリズムが特徴的なサウンド。プロデューサー兼作曲者のサクライケンタ氏はライヒ好きというが、それも頷ける感触がする。

 

ボーカルは過度に意味を持たせないように感情を極力排しているような、アイドルらしかぬ歌唱。でも聞きようによっては、演技のない剥き出し感があると言える。サビではユニゾンとなりその声が良いんだけど必ずハモりが入るのがポイント。だから、勢いで一気に流れ込まない、熱いんだけど熱し切らない感覚を残す。それこそ本来のエモではなかったか。あとボーカルに一定感があるので、サウンドが目眩くように変化してもそれが煩くないのかも。そう考えるとボーカルとバックが幸福な関係を結んでいると言える。歌詞はセカイ系?というか中二病感覚のある抽象性を備えており、ボーカルと相まって聞いていて歌詞の意味が全然頭に入って来ない。だから、作為の無いあどけない天使的な声そのものを感じるしかないという。それもブクガを聞くという体験かもしれない。

 

Maison book girlの音楽は変わっているけど最終的にはポップになっていると思う。あと、押し付けがましくないのが美点。聞き込めるし(変化する拍子を数えながら確認するのは楽しい)、聞き流してもいい。サクライケンタ氏が以前プロデュースしていた、いずこねこの音楽を、ディシプリン期キングクリムゾンとかと同じように精神的に辛い時にぼーっと聞いていた。本作もぼんやりと聞くのが心地良いような、妙な癒し効果がありそう。