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悠々blog

アイドルとかについて

現代アイドル楽曲の参照点となるアイドル名盤を考える

2010年頃に「アイドル戦国時代」というバズワードとともにアイドルブームなる現象が起こってからだいぶ経ったが、その間、実に多種多様なアイドル楽曲が作られてきた。すでにブームは終わったなんて見方もあるが、今でもなお驚くべき量の楽曲が発表され続けている。

そんなアイドル楽曲を聞くにあたり、何かしらの参照点、比較の出発点となりうるサウンドを提示したアイドルアルバムとは何か改めて考えたい。

 

PerfumePerfume〜Complete Best〜』(2006)

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2006年8月2日にリリースされたベストアルバム。

もちろん名盤として世評高い1stアルバム『GAME』も、ポップな側面がフィーチャーされた3rdアルバム『JPN』も良いが、ピコピコとしたエレクトロでキュートなサウンドの原型を聞くならこれ。全曲が中田ヤスタカの作曲だが、初期capsuleと同じく渋谷系的ラウンジポップが感じられる部分もあるし、その後失われてしまうチープなテイストもある。なおパクるのに失敗するとただのチープになる。

 

AKB48神曲たち』(2010)

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2010年4月7日にリリースされた2枚目のベストアルバム。

いろいろと功罪はあるのだろうけど、このグループが無ければ現在に至るアイドルブームは無かっただろう。それはつまり、このアルバムに収録された楽曲群がなければ現在に至るアイドルブームは無かった…と言えるかもしれない。4つ打ち+ギターを中心としたバンドサウンドにユニゾンボーカルが力強さと切なさを伴って響く、そんな疾走感があってジャージャー騒ぎたくなるほどにアガる青春歌はあまりに魅力的で、アイドルソングの一つのフォーマットとなった。

 

BiS『Brand-new idol Society』(2011)

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2011年3月23日にリリースされた1stアルバム。

もちろん「アイドル」とはジャンル名ではないので、どんなジャンルをやってもいい。ロック、エレクトロ、ヘヴィメタ、ジャジー…1曲1ジャンルと言えるほど様々な音楽が詰め込まれた本作は、オルタナティブな精神に基づいて真の意味でアイドルは何でもありということをアルバム作品として提示した嚆矢だろう。また、ギターの音の荒々しさが決定的に新しかったのではと思う。

 

でんぱ組.inc『WORLD WIDE DEMPA』(2013)

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2013年12月11日にリリースされた2ndアルバム。

ガチャガチャとした電波系ソング由来の情報量過多なサウンドを堂々と取り入れることが出来たのはオタクカルチャーをバックグラウンドとした、正しくAKB=アキバ系なグループだからかもしれない。ただし、小沢健二をカバーしたり、かせきさいだぁが作詞したりと、秋葉原に閉じてるわけではないのがポイントか。

 

lyrical school『date course』(2013)

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2013年7月17日にリリースされた1stアルバム。(前身のtengal6名義を含めると2枚目)

アルバムは陽→陰→陽と展開され、“アイドル×ヒップホップ”のひとつの大正解と思える多幸感から、ダークな内省までアイドルラップのバリエーションが示される。

 

 

東京女子流『Limited addiction』(2012)

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2012年3月14日にリリースされた2ndアルバム。

基本的にブラックミュージックとアイドル的少女性の組み合わせはイマイチ相性が悪そうなものだけど、プロデューサー/編曲家の松井寛が手掛ける打ち込みとは思えないグルーヴと彼女たちの背伸びしてるようなボーカルが生み出す音楽を聞くと、これはこれで良いものだと思わされる。